【徹底解析】ドレミの歌~可哀そうなラの話~

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ドはドーナツのド~♪

レはレモンのレ~♪

ミは…

これは言わずと知れたドレミの歌のですね。

この歌は元々Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)というミュージカル映画に出てくる歌ですが、

ペギー葉山さんという歌手が日本語で歌ったことで一気に日本で広まったらしいです。

そして、その日本語の歌詞も同じくペギー葉山さんによって書かれたものらしいのですが、

オリジナルのそれとは無関係の歌詞であるため英語の内容は全くと言っていいほど違うんです。

何かのテレビ番組で観た記憶があるのですが、葉山さんは当初歌詞をすべて食べ物で統一するつもりだったらしいです。

しかし、「ファ」から始まる食べ物を探したあげく、結局見つからなかったため断念し、現在の歌詞になったようです。銀シャリはいつも「レ」でつっかえてますが。

余談でした。

今回はそんな英語の歌詞の内容を一つずつ見ていきましょう。

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DoReMiの歌、英語版

あ、その前に注釈ですが、

英語ではドレミファソラシドではなく、

Do Re Mi Fa So La Ti Do (ドレミファソラティド)です。

それでは、どうぞ。

Do(Doe), a deer, a female deer
ド(Doe)は鹿、牝鹿

Re(Ray), a drop of golden sun
レ(Ray=光線)は黄金に輝く太陽の雫

Mi(Me), a name I call myself
ミ(Me)は自分の呼び名

Fa(Far), a long, long way to run
ファ(Far=遠い)は長い、長い道のり

So(Sew), a needle pulling thread
ソ(Sew=縫う)は糸を引っ張る針

La, a note to follow So
ラはソの次に来る音

Ti(Tea), a drink with jam and bread
ティ(Tea)はジャムを付けたパンと一緒にいただく飲み物

That will bring us back to Do!
ドに戻りましょう。

以上がオリジナル版の歌詞と日本語訳です。

いかがでしたうでしょうか。

日本語の歌詞は「ドはドーナツのド」みたいに最初の文字が音符と同じ単語であるのに対し、

英語版は音符名前そのものを、その発音に近い英単語に置き換えているのがわかります。

歌詞の内容はカスリもしないですが、作詞の方法は何となく英語版にインスパイアされてるような気がします。

ここで、少し文法的な話もしておこうかと思います。

Miの歌詞は関係代名詞をつかっています。

“Me” (is) a name (that) I call myselfとすると分かりやすいですかね。

FaとLaの詩はTo不定詞の形容詞的用法で「To+動詞の原形」で前の名詞を説明し、「~するための」「~する」「~するべき」と訳します。

A long way to runは「走るべき長い道」

A note to follow Soは「ソに続く為の音」

最後はSoの歌詞。これは現在分子。~ingで「~している」と訳し、名詞の前後につけることで名詞を説明します。

A needle pulling threadは「糸を引っ張ている針」となります。

どんなに短い英文でも理解するには文法の理解が大切ですね。

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可哀そうな「ラ」

皆さん、歌詞を見てお気づきでしょうか?

」だけ写真が添えられていないこと….!

何故って?

だって、、添えられる写真がないから、、、!

このラの歌詞の手抜き感ったら…

いくら何でもソの後に来る音~♪ってあんまりでは、、?

Laの発音に近い英単語が見つからなかったのでしょうか、、、?

もし、あなたが「ラ」だとしたらどうでしょうか?想像してみましょう。

:「ねぇねぇ、確か今日の会議で作詞家さんが歌詞の発表してくれるんだよね?」

ファ:「そうそう。」

:「確かな筋から掴んだ情報によりますと、何でも私たちの特徴にちなんだ歌詞が書かれるそうです、はい。」

:「歌詞ぃ?どうでもいいよ、そんなん。会議マジだㇼぃ。早く終わらそうぜ。」

:「ソ、すぐそういう事ゆわない。」

:「….。」

:「ハハ、、。自分にはどんな歌詞をつけてくれるのかなぁ。楽しみだなぁ。」

そして蓋を開けてみたら「ソの次の音」。。。

「なぜ自分だけこんな目に、、。厳密にはソの次の音はソ♯(ラ♭)だし。」

ってなりませんか?

「ラ」が不憫で仕方ありません。

もし私が「ラ」だったら、

即、グループ「Do-Re-Mi」を脱退します。

「俺はただの人数合わせだったのかよ!!」って荒れます。

酒に逃げる事でしょう。

個人的な恨みはなくてもおそらく「ソ」を嫌いになります。

アイツにあって自分にはないものは何なんだ?と悩むでしょう。

……

そんな「ラ」にはこれからも本当に頑張って欲しいものです。

Law(法律)なんて良い線いってると思いますがねぇ。LaとLoの中間的な音ですし。

ん~でもやっぱりLoの印象のほうが少し強かったのかな~。

まぁ、でもこの抜けてる感じもまたこの歌の良さ、、、なのでしょう。きっと。

一つ余談ですが、英語の歌詞の特徴について少しお話しすると、

英語の歌詞はたいてい韻を踏むように書かれています。(詳しくはABCの歌について、存在する二つのバージョンの考察をチェック。)

それに比べてドレミの歌はまったくと言っていいほど韻を踏んでいません。

ドレミファソラシドに似た音の単語を見つけ、さらにその単語の意味の説明しながら韻まで踏むのはさすがに無理があったのでしょうか。

ミュージカルやオペラでは劇中に沢山の歌が歌われますが、歌はセリフのようなものですのでそこまで全てに韻を踏むことにはこだわっていないのかもしれませんね。

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まとめ

今回は sound of music に出てくるドレミの歌について考えてみました。

歌詞を見てみると結構面白いことが分かりますよね。

皆さんも英語版ドレミの歌を聴いて「ラ」を好きになってください。

それでは。

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