こんにちは、うえちかブログです。
die from と die of はどちらも日本語では「~で死ぬ、亡くなる」と訳されるので、
いまいち違いがわかりにくくないですか?
と言うことで、今回は、of と from の違いを徹底的に検証していきます。
先ずは日本の英語の授業で習う一般的な解説です。
基礎的な意味のおさらい
先ずはDie from
die from は、死ぬことになった間接的な原因を表すときによく使われます。
He died from overwork.
彼は過労死だった。
Fromという前置詞は「離れている」イメージを持っています。
例文の場合、彼が死ぬことになった直接的な原因は「働きすぎ」ではなく、
それによって引き起こされた心臓発作や、脳卒中、それか他の病気ということになるの事を意味します。
Overworkそれ自体は彼の死とは少し離れているニュアンスを含みます。fromのイメージそのものですね。
次はDie ofです。
die of は of は元々「つながっている」イメージがあります。死と病気/怪我が細い糸かなんかで繋がってるイメージですかね。
ですので死に直結する原因を表すときによく使われます。
例文
He died of a heart attack.
彼は心筋梗塞で亡くなりました
ただ、ネイティブだからといって、実際にそんな簡単に病気や怪我が直接的な原因なのか間接的なのか医者でもない一般ピーポーが会話中に瞬間的に分かるのでしょうか?
そこで!
Googleで検索してofとfromがどのように使い分けられているのか比べて見ました。
Die of/fromの使い方検証
出血(多量)で死亡
died from blood loss(549000件)
died of blood loss(334000件)
died from losing too much blood (1730件)
died of losing too much blood (316件)
~から落下により死亡
died from falling(516000件)
died of falling(270000件)
died from a fall(823000件)
died of a fall(600000件)
癌で死亡
died from cancer(212000件)
died of cancer(395000件)
怪我により死亡
died from a wound(312000件)
died of a wound(676000件)
喫煙が原因で死亡
died from smoking(87900件)
died of smoking(302000件)
飲酒が原因で死亡
Died from drinking(337000件)
Died of drinking(299000件)
心臓発作で死亡
Died from heart attack(273000件)
Died of heart attack(1260000件)
Died from a heart attack(2110000件)
Died of a heart attack(7540000件)
失意で死亡
Died from a broken heart(79500件)
Died of a broken heart(934000件)
インフルエンザで死亡
Died from the flu(307000件)
Died of the flu(923000件)
エイズで死亡
Died from aids(203000件)
Died of aids(885000件)
餓死
Died from hunger(135000件)
Died of hunger(1170000件)
銃で撃たれて死亡
Died from a gun shot(27100件)
Died of a gun shot(88400件)
事故で死亡
Died from an accident(903000件)
Died of an accident(767000件)
Died in an accident(8120000件)
この結果を見てみると、どの原因も多少の数の差があれofもfromも両方とも結構使われてますよね。
これは特にそこまで気にせずどっちでも使って良いよということを示しています。
強いて言うとofの方が使ってる割合が多いのが分かります。
ネイティブの見解そして結論
日本人だけではなくノンネイティブの人たちもやはりof-from問題は難しいようでネットでネイティブさんたちへの質問は止まらないようですね。
以下のリンクではhear failure(心不全)はどっちを使えば良いのかというスレッドに対しての回答です。
https://forum.wordreference.com/threads/die-of-from.485068/
#2カナダネイティブさんはこう言ってます。
Died “of” is more correct but you would certainly hear both of them so often that neither would be considered incorrect by the listener. Use of either of them would be just fine.
「ofの方が良い答えではあるけど両方よく聞くし、どっち使っても良いよ」
続いては、heart attacksにはどちらを使うかのスレッド。
https://forum.wordreference.com/threads/die-of-die-from.321675
#4のアメリカンネイティブ曰く、
I would normally naturally say “die of hunger” and “die from heart attacks”. I have no clue why, or which is more correct though.
「私なら通常は自然にhungerにはdie ofで、heart attacksにはdie fromを使うけど、何でそうやって使うかはよく分からないな。」
中にはこんな答えも、
I would use “die of” for any internal causes, and “die from” for any external causes, such as a gun shot
「自分なら「内的要因」ならofを使って、「外的要因」ならfromを使うかな」
まだまだあります。
これはexhaustion(疲労)はofかfromかを聞いています。
https://forum.wordreference.com/threads/die-of-from.2266126/
それに対し、fromだと言う人もいればofと言う人もいます。
そして次が決定的です。
#9と#14UKネイティブさん達はこう言います。
if you choose to always use “die of”, you will get along fine with native English speakers.
「毎回ofを使ってればネイティブに不自然には聞こえないよ。」
と言うことで、
見て分かるように、ネイティブでさえどちらを使うかは意見がわかれます。
ですが一貫してるのは両方よく聞くけどdie of が自然ということ。
ですので、最良の策は死因が何であれdie ofを使うことですね。
Google検索でもofの割合が多いですし、ネイティブが自然と思うものが一番です。
まとめ
ofとfromの前置詞としての意味の違いから直接的、間接的な要因できっちり分けなければダメだと日本人は完璧に区別したがりがち。
でもそんなこと言ったところでネイティブの感覚、感じ方がバラバラなものもありますし、
キレイに分けるのは不可能です。
いろいろ調べた検証結果ですが、細かい事は気にせずdie ofにしておけば間違いないと言うことなので、もう迷うことはしないで下さいね。
それでは。
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