【イディオム】Them’s the breaksって何だ?!

先日、イギリスのボリス・ジョンソン氏が首相を辞任すると発表しましたね。

政治の事については詳しい方々にお任せするとしてそこは当たり前のようにスルーしますが、

そのスピーチの中で出た一言がアメリカ英語ネイティブの間で話題となりました。

今回はそんな変わったフレーズについて触れてみたいと思います。

目次

Them’s the breaks

彼がどんなことを言っているのかと思い、気になって私も聴いてみました。

すると、確かに一瞬「ん?」となるフレーズが一つ。

その時の一節が以下です。

…..I know that there will be many people who are relieved and perhaps quite a few will also be disappointed. And I want you to know how sad I am to be giving up the best job in the world. But them’s the breaks.

話の流れから、もしかしたら大体こんな意味なのかな?

と推測できちゃった方もいらっしゃるかもしれませんが、このフレーズの意味は

仕方がない

どうにもならない

えなり君の言葉を借りるなら「母さん、だって、、」やっぱり借りるのやめました。

えっとThemはTheyの目的格だから主語にはなり得ないし、Them isって何?

それともTheirsと言いたかったのか?

もうのっけから意味不明なのでちょっと調べてみることにしました。

すると、このフレーズはビリヤードに由来するとか。

Them’s the breaksの由来

ビリヤード(英語ではPoolと言います)のナインボールというゲームがあり、

それは最初に1から9までの数字が書かれた玉をひし形に並べて台の真ん中に置き、

それをプレイヤーがブレイクショットと呼ばれるショットをひし形目がけて放ちます。

弾き飛ばされた玉は散り散りになり、当然どこに止まるかは分かりません。

そして一度散らばってしまった状態が何であろうと変えることは出来ず、

このままゲームを続行する以外選択肢はありません。

この「一度出てしまった結果を変えることが出来ない」というところから、

どうにもならない、「しょうがないじゃないか」、という意味になったとか。

そしてもっと驚くべきことに、実は発祥はアメリカなんだとか。

アメリカ英語ネイティブがこぞって「ブリティッシュイングリッシュへ~ン」と言っていたのに、

これほどきれいなブーメランは無いですね。

いきさつはどうあれコレが遥か海を越えてイギリスで定着してしまったようです。

類似フレーズ

ここで「仕方がない、どうにもならない」という意味のよく使われる表現をいくつか紹介したいと思います。

That’s life.
「それが人生だ」
人生うまく行くことばかりではない、どうにもならない事だってたまにはあるさ、的なところでしょうか。

It is what it is.
直訳すれと、「それはそれであるもの」つまり「それはそういうもの。ありのままを受け入れるしかない。」→「仕方がない」という意味になります。

It can’t be helped.
コレは意外と分かり易いと思いますが、「それは助けられない」から「どうすることもできない、仕方ない」という意味になりますね。

That’s the way the cookie crumbles.
「そういう風にしてクッキーは崩れてしまいます」

→クッキーはボロボロ崩れてしまって、一度くずれたらもとには戻せないですね。

そこから「どうにもならない」「しょうがない」となります。

まとめ

今回は「仕方がない」「どうしようもない」という意味のフレーズを取り上げてみました。

It is what it is.

That’s the way the cookie crumbles.

It can’t be helped.

など一般的に良く使われる表現にThem’s the breaksも加えて、皆さんもサラッと使ってみてください。

それでは。

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