2024年7月8日放送の「激レアさんを連れてきた。」に宮城県仙台第三高等学校(仙台三高)から
後藤咲佳(ゴトウ・エミカ)さん、伊藤颯汰(イトウ・ハヤタ)さん、マホさんの3名が出演しました!
彼らはなんと半世紀以上も不在だった生徒会をもう一度復活させ、
学校でアイス販売を実現させる快挙を成し遂げたスゴイ生徒たちなのです!
これまでのなんとなく学校に存在していた制度を壊し、
再び一から作り直すのは並大抵の努力ではなかったはずですが、
如何にして生徒たちの関心をあつめ、学校全体を巻き込んでいったのでしょうか?!
それについて詳しく調査してみました!
仙台三高には生徒会がない?
創立当初は存在していた!
宮城県仙台第三高等学校(通称:仙台三高)には長らくの間生徒会と言うものが存在しませんでした。
といっても最初からなかったわけではありません。
仙台三高は1963年に創立し、他校と同様にしばらくは生徒会はあったといいます。
ですが、その当時は学生運動が盛んだったらしく
・政党会長制は権力が集中しがち!
・より民主的な学校づくりが望ましい!
などの意見により生徒会制度が廃止されました。
代わりに導入されたのが四権分立制。
四権分立って聞きなじみがまったくないですよね?
一体どんなものなのでしょう?
四権分立制度
世にも珍しい制度を取っている仙台三高。
四権分立制とは以下の4つの機関からなる制度です。
- 代議員会(各クラスの代表)
- 執行部(有志で運営)
- 監査委員会
- 会計
このように4つに権力が分散されており、互いに干渉はできません。
よって兼任は禁止です。
こうすることで良い意味で権力集中は避けられますが、悪く言えば誰も決定権を持っていません。
一向に何も決まらない、どの組織も結局は重大な決定は人任せ。
となると執行部のようにやる気のある人が集まった組織が出来たとしても、
だんだんと熱が冷めてしまい、しばらくすると何もできない現実にぶち当たり
最終的にはモチベーションを失ってしまいます。
幅広く生徒の意見を取り入れると目に出来た制度でしたが、
ほとんど良くも悪くも何も起こらない学校になってしまったわけですね。
51年ぶりに生徒会復活!きっかけはアイス販売?!
🆕 仙台三高で51年ぶりに「生徒会長」復活https://t.co/umIvmb6LQ5
— TOHOKU360 (@TOHOKU360) December 15, 2022
昭和に定められたルールを令和の高校生が変えた―。仙台三高の生徒会が、半世紀ぶりに「生徒会長」を復活させる改革を実施。学び舎を舞台に民主主義を実践した、ゼロ年代生まれの三高生たちにインタビューしました。 pic.twitter.com/XeVDgHclJU
2022年11月に半世紀ぶりに生徒会が復活!
51年ぶりの生徒会長になったのが当時2年生の伊藤颯汰さん(写真左)!
生徒会復活の背景には一体何があったのでしょうか?
アイスクリーム販売問題
仙台三高ではアイスクリームを売店で販売してくれという要望が多く寄せられていたといいます。
ですが、それを実現するには越えなければならない幾つかのハードルがありました。
例えば、
・アリスの入荷数が不安定でほしい種類を入荷したい時にできない。
・売店は放課後には営業時間外で買えない
このような問題を解決することさえ四権分立制度では議論が進まず難しい状況でした。
この制度に不満と疑問を抱いていた当時の代議員長・後藤咲佳さん(写真右)は、
四権分立に限界があると感じ生徒会復活を目指し行動を起こすのです!
生徒の「無関心」と「関心」へ
何をするにしても一人で一生懸命に訴えかけるだけでは周りの「無関心」勢を動かすのは容易なことではありません。
一般生徒に向けて現制度の問題点をまとめて動画作成し構内で流すもあまり反応は見られませんでした。
その後試行錯誤し、自ら動画に出演したり、周りの協力を得てその人たちに出演してもらったりという改良を加え徐々に周りの関心を集めることに成功しました。
それを遠くから見ていた伊藤颯汰さんは「今自分が協力せずに誰がやる!」
そう思い立ち自ら生徒会へ立候補することを決意!
こうして多くの協力を得ることに成功した後藤咲佳さんは51年ぶりの生徒会復活に成功しました!
アイスクリーム問題も解決に!
な、な、なんと!本日から売店でアイス、販売開始です!
— 仙台三高生徒会執行部 (@SensanSCE) May 13, 2021
昨年度の生徒総会で生徒から要望され、1年の月日を経て遂に実現。生徒が業者に連絡して調査したり、ルールを考え要望書をまとめたりした成果です。今日の売店は大繁盛!おばちゃん「息つく暇もありませんっ!」 pic.twitter.com/umnkhUYF0G
生徒会復活によりアイスクリーム問題は迅速に対処されました!
アイスの仕入れ時期と売店の販売時間については、生徒たちが自分たちで売店の運営に関与することが決定!
さらにアイス販売による利益は生徒会の活動資金として活用されることになり、
生徒会活動もますます充実する結果になりました!
たかがアイスの販売問題一つと言ってももの凄い進歩を遂げましたね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こんなに若い世代に自分たちの学校を変えようと行動を起こす熱い生徒たちがいるという事に
とても感動を覚えました!
大抵の高校生は、というか大人も含めてですが、学校や会社の制度に疑問を持つ人はいても、
それを変えようと動き出すことは先ずしないですよね。
普通は自分の事だけで精一杯ですし、第一そこまで関心を持たないと思います。
私も100%そっち側ですね。
文句は言ってもそれを根本から変えようなどとは微塵も思わないと思います。
エミカさん、ハヤタさん、マホさんのような勇気と行動力のある若者がいる
という事が分かっただけでもなんだか嬉しくなりますね!
彼らみたいな若者がいる限り日本はきっと立ち直せる!
そんな期待すら持てました!
将来が楽しみですね!
勝手に応援しています!
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