こんにちは、うえちかブログです。
受動態とか受け身形といわれる公文は 主語+be動詞+動詞の過去分詞+ by で作られ、
「主語が・・・によって~される」と訳されますね。
例えば、
English is spoken by many countries.
英語は多くの国々で話されています。
ですが、単語によって by を使わない場合もあるということは中学英語で学んだと思います。
代表的な単語は know ですね。
「・・・に知られている」と言いたいときは be known to ・・・だと必死で覚えた記憶ないですか?
「He is known by many people.」
なんて書いた日には「あー!ココは to じゃないとダメなんだよ!」って自慢気に、
そしてあたかも鬼の首を取ったかのように吊し上げられた経験がある人も少なくないはず。
では be known by ってそんなに間違いなんですか?
いえいえ。実は別に全然間違ってないんですよ。
ただ意味は若干異なっていたり、全く予想とは違うような使われ方をします。
それでは一つづつご紹介していきたいと思います。
~に知られている
これは最も基本的な意味で、これこそ be known to ~ を使うとほとんどの学生さんは学びましたよね。
実は、be known to と be known by は二つとも正解です。
が、ニュアンスに違いが出てきます。
be known to ~ が暗に示しているのは 「直接ではないが知っている、
それ/その人を耳にしたことがある、存在を認識している」ということです。
一方、be known by ~ は直接知り合いであることを意味します。
He is known to many people.
彼は多くの人に知られています。(多くの人が彼の存在を知っている)
He is known by many people.
彼は多くの人に知られています。(直接知り合い)
以前、knowとknow ofの違いについてお話ししましたが、上の2つの英文を能動態に直すと以下のようになります。
He is known to many people = Many people know of him.
He is known by many people. = Many people know him.
~で見分ける、判断する、~でわかる、~によって識別される etc.
by ~ が主語がどういう性格/性質をしているかの判断材料になるんです。
どういう事なのか例文を見てみましょう。
例文
He is known by his friends.
彼という人物は彼の友達を見れば分かる。
すなわち、彼がどんな人柄なのかは彼の友達の身なりや態度をみれば判断できるという意味です。
(He is known by the company he keepsとも言ったりします。)
彼の友達によって知られているではないのでご注意を。
The peacock is known by its flashy tail feathers.
孔雀はその派手な尾羽で認識されます。
孔雀は尾羽が特徴的で、広げると一発で孔雀だとわかりますよね。
このように、特徴でそれが何なのか識別できるというときに known by が使われたりします。
~という名前で知られている
be known by the name ~ で、~という名前で知られているという意味になります。
He was known by the name of Katsushika Hokusai.
彼は葛飾北斎という名で知られていました。
よく「~として知られている」は as を使うんじゃない?という方もいますが、
as の後は直接名前が来るか、肩書きや人物像が来ます。
He was known as a master artist of Ukiyo-e.
彼は浮世絵の匠として知られていました。
まとめ
いかがでしたか?
be known by ~ はちゃんと文法として正しいという事が
分かっていただけたと思います。
もし学校で「え、それ間違ってるよ!知らないの?」
と言われたら、しっかりとの使い方を教えてあげてくださいね!
それでは。
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