こんにちは、うえちかブログです。
不定詞は「To + 動詞の原型」の型を取り、大きく分けて3つに分けられます。
名詞的用法、形容詞的用法、そして副詞的用法です。
それぞれの名前から既に明らかですが、
名詞的用法は「~すること」と名詞の役割を、
形容詞的用法は「~するべき・・・」と名詞を修飾する形容詞の役割を、
副詞的用法は「~するために、~して」と動詞、形容詞を修飾する副詞の役割をします。
副詞的用法はその中でも複雑でいくつもの使用方法がありますが、
今回は疑問が多い否定の使い方に焦点をあてて見ました。
Not to + 動詞
不定詞の否定は不定詞の直前に置くのというのが基本で、not to V となります。
例を見てみましょう。
Mom asked me not to forget to lock the front door when I leave.
母が私に家を出るときは玄関のドアを施錠するのを忘れないよう頼みました。
Dad told me not to stay up too late on a school night.
父は私に、学校の前の日の夜にあまり遅くまで起きていないよう言いました。
We have decided not to postpone the meeting and will proceed as scheduled.
会議を延期しないことに決め、予定通り進行します。
He’s a good example of what not to do.
彼はやってはいけないことのいい例だ。
There are things not to say to a friend no matter how close you are.
友達とどれだけ仲が良くても言ってはいけないことがある。
上で見ていただいた例は名詞的用法と形容詞的用法の否定です。
そして、ややこしいことに副詞的用法は not to V では対処出来ないんです。
どのように副詞的の否定を作るかは以下をご覧下さい。
~しないために、~しないように
「~しないように」と言いたい時は、「in order not to」か「 so as not to 」を使います。
そもそも「in order to」と「so as to」は「~するために」を意味するので、
to の直前に not を置き否定の意味にします。
例えば
I really need to study hard this time in order not to fail math.
数学を落とさないためにも今回はマジで一生懸命勉強しないと。
She spoke softly so as not to wake up the sleeping baby.
寝ている赤ちゃんを起こさないように、彼女はそっと話しました。
ただし、「~しないように」には例外もあります。Be careful や Take care は not to を使って「~しないように注意する」と言うことが可能なんです。ややこしいですね。
例文
Take care not to slip on the wet floor.
濡れた床で滑らないように気をつけてください。
Be careful not to miss the last train home.
最終電車を見逃さないように気をつけてください。
その他の副詞的用法の否定
「~しないように」の時は in order not to や so as not to を使わないといけませんが、
その他の副詞的用法は not to V でいける場合が多いです。
例文
I was suprised not to get invited to the party.
パーティーに誘われなかったので驚いた。
I was a fool not to listen to you.
君の言うことを聞かなかったのは愚かだった。
You are out of your mind not to take this offer.
このオファーを受けないなんておかしいよ。
Not to V or To not V (分離不定詞)
原則として不定詞の否定は not を to V の直前に持ってくると言いましたが、
意味に勘違いを生みそうなときは not を V の前に持ってくるときがたまにあります。
次の例文を見てください。
The important thing is not to make a compromise.
これは、区切るところで取りようによっては二つの意味に取れてしまいます。
①The important thing is not / to make a compromise.
重要なのは妥協することではない。
②The important thing is / not to make a compromise.
重要なのは妥協しないこと。
こういった勘違いをなくすために to not V の語順を採用するときがあります。
The important thing is to not make a compromise.
重要なことは妥協しないことです。
このように to と V 間に単語を挿入すること分離不定詞と呼びます。
Not 以外にも他の副詞を挿入することもたくさんあります。
例文
He decided to quickly run to the store.
彼は素早く店へ走ることを決めた。
She tried to carefully open the package.
彼女は注意深くパッケージを開けようとした。
まとめ
さあ、今回の不定詞の否定の作り方の旅はいかがでしたか?
不定詞はとても奥が深いので今回は否定のみに焦点をあてて見ました。
以下がキーポイントになります。
~しないように :in order not to ~
so as not to ~
ただし、以下は例外
Be careful not to ~:~しないように気を付ける
Take care not to~:~しないように気を付ける
それでは。
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